4月

書けなかった3月のことも何か書こうと思ったが気を失っていたのか何も思い出せない。

 

子が療育に通い始めた

4月から子が療育に通い始めた。これまでも有料の発達支援(バリ高い)を受けていたのだが、いわゆる福祉の範囲に入る療育のクラスに4月から空きがでたので通えることになった。

当初は電車とバスを乗り継いで片道1時間弱、みたいなところを斡旋されたのだけど、なんとか最寄り駅から電車を使って10分ほどの教室に決まって安心した。半年前、発達グレーと診断を受け療育に通ってくださいと言われ、そこらじゅうの教室に電話し、一年かそれ以上待つかもと言われて絶望しながら一応待機登録をしていた自分を褒めたい。

1回1時間、週に2回、週末のパーソナル支援の方もまだ辞めていないので全部で週に3回……フレックス&在宅勤務のおかげでフルタイム勤務を継続できているが、まだなかなかリズムを掴めず疲れが溜まりがちだ。同じような境遇で仕事を諦めている人(特に母親)がたくさんいるのだろうなと考えると切ない。私も場合によっては今後仕事を諦めることもあり得るだろう。一方で子は保育園よりも療育が好きなようで嬉々として教室に向かうのでその様子には救われている。

 

髪を緑にした

およそ一年前に髪をピンクにした時のブリーチがまだ毛先に残っていて、美容院に行くたびに違う色に染めてもらっている。今回は緑にしてみた。気持ち沈ませてる場合じゃねえってときは髪を染めるのが手っ取り早い。自分の体を自由に飾れる喜びをこの年になって噛み締めている。

 

GWの白浜旅行

今年のGW前半は私の実家と夫の実家の家族みんなで集まりたいという要望に応え、3歳児2名を含めた総勢11名での一泊二日の旅行をコーディネートするなどした。

元々はアドベンチャーワールドでパンダを見たいというリクエストから今回の旅行が企画されたわけだが、GWで混み合うアドベンチャーワールドを3歳〜70代で構成された11人でどう周るのかが一番の心配事だった。

しかし私はアドベンチャーワールドの懐の広さを甘く見ていた。ショーが充実していて広いサファリもあり、小さい子供が乗れるちょっとしたアトラクションも、じじばばが休憩していられるようなだだっ広い公園のような場所もある。とにかく敷地が広い。元々の目的であったパンダを見るというミッションもなんなくクリアでき、その後も流れるように、しかし余裕を持って夕方まで過ごすことができた。

この旅行がどうなるか不安でたまらなかったので欠席も途中退場もなく無事終えられて心底安心した。みんな満足した顔で帰路につくことができたのは完全にアドベンチャーワールドのおかげ。修学旅行の引率の先生って想像以上に大変だったろうなと思った。

 

文学フリマに出すエッセイを書いた

大学の友人がエッセイの同人誌を作り文学フリマというイベントに出店するということで、ありがたいことに声をかけてもらい私も少し書かせてもらうことになった。

決められたテーマに沿って文章を書くというのが初めての経験だったのでかなり苦しんだ部分もあるが、嫌な苦しさではなかった。二週間ほど夢中になって毎日あれこれ考えていた。自分は文章を書くのが好きなんだなと気付かせてもらえた。

あと友人はいわゆる編集という役割で私の文章を添削したり新たな提案をしてくれたりしたのだけど、物書きでもないいち会社員にこんな経験をさせてもらえて、しかも自分一人では書けなかったクオリティのものを一緒に仕上げてくれて、感謝してもし足りない。

まだ完全に作業が終わったわけではないのだけど3〜4月のこの出来事は最近の自分にとってはすごく大きなものだった。子供関連でも仕事関連でもないことに情熱を注いで作業できたのがなにより嬉しかった。5月の文学フリマ、本になって並ぶところを見るのも他の方々の寄稿を読むのもすごく楽しみだ。

 

35歳になった

4月の誕生日で35歳になった。もはやアラサーではない。

少し前まで自分は若者の部類に入ると思っていたのにいきなり自己認識が”おばさん”になったのを感じる。嫌だな〜さすがに焦る、とか言っていたのに、いざ35になってみるともう正真正銘のおばさんだわと少し開き直れた感じがする。

仕事で全然ベテランじゃなくても、しっかりした大人じゃなくても、やりたいことが特になくても別にいいのかも。”良いおばさん”になれればそれで。日焼け対策と保湿だけがんばろう。

 

”チェリまほTHE MOVIE”見た

ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」が大好きだったので待ち望んでいた映画化だった。まずは安達、黒沢、おかえり……最高の誕生日プレゼントだよ……

cherimaho-movie.com

ドラマがとても丁寧で誠実に作られていると感じていたからこそ(私は当事者ではないので外野からの見え方でしかないけど)、「映画では同性婚が法的に認められない社会への葛藤を描くのでは?2人のその後というストーリーならばそれは避けられないのでは?」と個人的に思ってしまっていて、結果的に今回そこには言及がなかったことに少ししょんぼりしてしまった。

ただ、「チェリまほならできるよ!」と期待を寄せてしまっていたのも私の勝手な押し付けであって、物語の主題ではないこと(社会的な問題への言及)を同性愛を描く物語にだけ求めるのは違うかとも思った。幸せになる努力をしている2人、周囲の人との関係性も諦めない2人を応援できてよかった。(社会に認められていないからこそ周囲には認めてもらおうとする主人公は見ていて切なかったが……)限られた時間内で主にそういう二人を描きながら、細かい描写のところどころにチェリまほ製作陣なりの真摯な姿勢が垣間見れたとは思う。

……というようなやりとりを鑑賞後に友人とできて嬉しかった。チェリまほファンの会社の先輩にも少しドキドキしながら同じような感想を言ってみたら、そちらでも顰蹙を買うようなことにはならなくて安心した。私も勇気出してコミュニケーションとってくよ、安達……!