出産にあたって思うこと

産んでからが大変だろうし色々忘れちゃいそうなので記録を。
(と思って書いたものを出産後に投稿します。)

自分用のメモを残すだけにするつもりだったけど、結婚や出産に対する考えが本当に人それぞれ違う中で、私はこんな感じだよと発信することに少しは意味があるかもと思いはじめたので。
(少なくとも私はいろんな人の発信に良い影響を受けた。)

(書いたのは昨年12月)
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9月の末、妊娠が発覚した。

妊活をぼちぼちと始めていたので妊娠がわかったときもそこまで驚かなかった。喜びはもちろんあったけど、自分でも不思議なほど穏やかな気持ちだった。夫が予想以上に喜んだのを見て、私もジワジワと嬉しくなったのを覚えている。

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こどもが欲しくて堪らなかったかというと実はそういうわけでもない。そもそも2017年のはじめ頃までは、こどもを産みたいのかどうか自分でもよくわからなかった。

私のような未熟な人間が、人間を育てられるのか不安だった。ペットを飼うとか、夫と2人で過ごすとか他の選択肢もある。私は両親のことが大好きだけど、家族って地獄だなと思ったこともある。こどもと幸せになれる自信がなかった。不慮の事故なんかが起きて耐えられないほど悲しい出来事が待っているかもしれないとも思った。
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そんな不安を解消して「こどもを産み育ててみたい」と思えるようになったのにはいくつか理由があるけれど、1番は夫のおかげだと思う。

夫は私と交際して6年、結婚して1年の計7年もの間、物凄いパワーで私を褒め続けた。以前の私は過剰に卑屈でよく夫を困らせていたけど、夫はとにかく毎日、ほんとうに毎日私を褒め続けてくれた(素でやってると思うけど)。これまでの7年間そのパワーが緩んだことは無い。

そのおかげで私はなんとなく「自分はこれでいいだろう」と思えるようになり、しばらくして「私(と夫)ならこどもを育てられる気がする!」という根拠のない自信も湧いてきた。(単純に、こんなにお互いが大事なら大概のことは大丈夫だとも思った)

出会った頃と変わらない気持ちもあるけれど、積み重ねてきたものが私たち夫婦の間に確実にあって、人の親になれるかもと思うくらいにはお互い変わったし成長したのだな、と妊娠して実感した。

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夫のおかげというのが本当に1番で、私が大きく変われた理由の9割以上はたぶんそれなのだけど、あと1割を埋めてくれたのはここ1年程で友人たちにもらった言葉と、目にした作品で、特に影響を受けたものを挙げるとすれば2017年の初夏に見た映画「メッセージ」だ。(原作はSF短編小説「あなたの人生の物語」)

鑑賞後じわじわと、自分が今まで恐れてきたものが馬鹿らしくなった。

生と死があり、喜びと悲しみがある世界で生きていく覚悟をしなければならない。その覚悟ができるとすれば、私は自分と夫の子に会いたい。私にとっての「あなたの人生の物語」を始めたいと思った。(気になる人は是非見て欲しい!)

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そういうわけで妊娠中です。

もちろんまだなにがあるかわからない。流産するかもしれないし、健康に生まれてこないかもしれない。育児ノイローゼになるかもしれないし、夫とめっちゃ険悪になったりするかもしれない。でも今とても幸せだから、まずはそれでいいよねと思っている。

先のことはわからないので、できるだけフラットな気持ちで出産を迎えたい。